クレジットカードにステイタス性は無くなった!


クレジットカードにステイタスはもはや無い!時代になった話

クレジットカードは、約150年前にアメリカで誕生しました

クレジットカード略してクレカと言わせて頂きますが、このクレカとは

利用代金を後で支払う所謂ポストペイ型と言われる決済手段であります

このクレカの登場で、高額商品の購入に際しても多額の現金を持ち歩く

必要がなくなり、カードを提示するだけで支払いが可能となった事で

現金を持ち歩く「危険性」「重い、かさ張る等の不自由性」「持ち合せ」

のある無いによる購入機会の損失などから解放され、飛躍的に便利な

経済社会の確立に大きく寄与した事はご周知の事と思います

ですから、クレカは誕生から今日まで「お金」そのものでありまして

その外観は「財布」の様なイメージを与えて来たと考えられます

そうです

クレカのステイタス性とは、まさしくここから来ていたものと当サイト

では考えます

財布には今でも「ブランド力」がありますし、人によっては数十万

数百万円かける方もいらっしゃいます

やはり高価な財布には、多額のお金が入っているというイメージが

昔からありますので、人々は皆、そういった所にステイタスを感じて

しまうのでしょう

そういった流れでのクレカのステイタス性ですが、昔はクレカ自体が

まだ普及しておらず、また、クレジットカードというものはポストペイ

(後払い方式)型という特性から、誰彼構わずに発行される訳もなく

クレカを発行して貰うには必ず審査があり、その審査というものも

現在とは大きく違い、 個人の信用力を計る場合、職業と年収、

あるいは土地等の担保を取る手法をとっていたので、不動産資産が

ある人や、比較的大企業に勤めている人以外には、なかなか厳しい

審査基準といえるものであったのです
(現在の様な信用情報機関システムは無かったのです)

ですから、昔(昔と言っても40年位前)は、クレカを作るには

最低でも勤続3年~5年以上経っていないと審査に通らないのが一般的

でありました
(大企業は有利で、新入社と同時に銀行側から作ってくれたりもした)

ではなぜ、その審査が現代では昔よりも緩くなったのかと言いますと

「信用情報機関」の確立です

信用情報機関とは、様々な人が、生きて行く生活上での決済履歴を

データという形で集積しているシステムなので、一個人のお金の

「支払い記録」や「滞納記録」「不払い記録」などの「履歴」を

瞬時に把握できるようになった為、クレカを発行して良い人物なのか

やめた方が良い人物なのかの判断が容易になったという事なのです

つまりこれこそが俗に言う「クレジットヒストリー」で、そのもの

ズバリという事です

この信用情報機関のおかげで、金融取引の審査は圧倒的に早く

そして精度が大きく上がりました、つまり「貸せる人間」が大きく

増大したともいえます
(クレカは利用者には金利の付かないごく短期間の借金です)

これにより、クレカを持てる人間は登場当初からすると爆発的に増え

現代ではむしろクレジットカードを持っていない人の方が珍しい

と言えるまでにクレカ市場は一般的となったのです

そうなった現代

普通のクレジットカードではステイタス性を感じてもらえないので

各社こぞってゴールド、プラチナ、ブラック、などと、名称を付けて

ステイタス性を持たせたクレカを出してきているのですが

出始めの頃は「年収」や「特定の上級職業」に絞っていましたが

それでは数に限りがあり(日本ではわずか1.5%)すぐに頭打ちになり

そこでどんどん裾野を広げ、今ではごく普通の会社員や個人事業主

でも、クレジットヒストリーさえ問題無ければ発行される様になり

ました

しかしながら

そんな現代のステイタスカードの年会費は高額になり、中では

年会費50万円超えなどというものもありますが・・・

当然ですが、そんな高額な維持費がかかるクレジットカードに

万人が飛びつくわけもなく、また年会費を払うわけもなく

ステイタスカードといわれるカードは正に客の取り合い状態と

言っても良いでしょう

クレカ最大手と言われる数々の発行企業も、近年ではむしろ

最も利用者の多い「年会費無料」のカードに非常に力を入れてきて

おり、年会費商法ではなく、あくまでもクレカの本質である

利用実績に応じたステイタスカードの無料発行が主流になりつつ

あり、実際の人気もどんどん上がってきております

クレジットカードは、本来、利用金額に応じた店舗からの手数料

収入で利益を上げるのが基本形で、長い目で見て理にかなって

おりますので運営に無理がありません

しかし

年会費商法に移行する場合、そのステイタスカードの特典を維持

開発するためのコストや活動に大きな労力や投資が必要となる為

運営は非常に難しいと言えましょう
(高スタータスカードになればなるほど、年会費も高額な為、当然利用者も限られるので、差別化を維持するのは更に困難になってゆきます※少数者の為にどこまで特典を維持開発出来るのか?そもそも無理筋です)

ゆえに、これからのクレジットカードはステイタス性ではなく

実用性こそがオールスタンダードになる事は間違いありませんし

発行会社も、より多くのシェアこそが、クレカ事業の運営の根幹

であることが、より明確になってゆく事は間違いありません

ステイタスカードは、今やごく一部の方の「趣味のカード」

として、いずれは過去の産物となる事は間違いないでしょう

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